武家の記憶 博多湾
長曽祢「チッ。また検非違使か。
最後の最後だと言うのに………お前たち、油断するな!」
宗三「任務が終わっている時にばかり現れて。
僕らの主への嫌がらせがしたいのでしょうか」
紫電「そういうことなら、始末しないわけにはいきませんね。
いきますよ、皆さん。戦闘、はじめます!」
キツネ「参りましょう、鳴狐!まずは槍を仕留めるのです…!」
鳴狐「わかってる」
長曽祢「機動力ならこっちが上だ。行くぞ!でりゃあッ!」
宗三「その手、落としますよ」
紫電「いけぇっ!
よし、亀甲さん、村正さん、畳みかけて下さい!」
村正「ええ、参りまショウ」
亀甲「ああ。ご主人様の為に、いざ…!」
長曽祢「……!紫電、くるぞ!」
紫電「っ!!」
亀甲「危ないっ!」
紫電「(俺も、兄弟のように弾ければ…ッ!)
っ?!(やっぱ無理か…)
くそ…もう勝ったつもりかよ……」
負けを認めるのは簡単だ。
俺にはできないって。
無理だって。
それを受け入れてしまえばいい。
今の自分に、甘えてしまえばいい。
でも…………。
…………どうしてかな。
負けたくない、先へ進みたいと思っている自分がいる。
俺ってこんなに負けず嫌いだったっけ?
こんなに……勝ちにこだわってたっけ?
こんなに…いつの間に、こんなに………。
自分の存在に、居場所に、この場所に…。
いつの間に、俺は執着してしまったんだろう。
………………………わからない。
けど……足掻いてやる。
足掻いて、足掻いて、足掻き続けて、そして…。
……………そして?
わからない…………だけど、それでも……。
確かな答えなんてわからなくても、俺は……。
今、ここで、生きている。
だからッ!!
紫電「まだまだぁッ!!」
紫電「これで最後だッ!!」歩いて行こう。
わずかな光を探し求めて。

審神者「紫電、大丈……、ありがとう。
見事な真剣必殺だったよ」
紫電『へへ。ご期待に添えました!』
村正『良い脱ぎっぷりでした。
それでこそアナタの真価が発揮されるというものデス』
亀甲『随分と勿体ぶったじゃないか。
このまま何も見せずに終わるのかと思ったよ。
ふふふふ。秘め事も悪くはないが、秘め過ぎて伝わらないのもあれだからね』
宗三『あなた方にとって真剣必殺とは何なんですか……』
長曽祢『何はともあれ無事に勝つことができた。
流石に検非違使が多くてこちらの被害も随分出たが、あとは主に任せよう』
キツネ『あるじどの。皆様の手入をどうかよろしくお願い申し上げます』
審神者「うん。任せて。
紫電、双子の護符、持ってるね?
私がそっちに行くからそのままそこで待機していて」
紫電『はい、待っています。主のことを』
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